中華一筋40年以上の
熟練の料理人がふるまう
本格的な中華料理を
リーズナブルに味わえる行列店

白壁を基調にしたナチュラルなカラーリングの店内は、まるでおしゃれなカフェのよう。
だが、食にうるさいこの界隈の客人の心を掴むのは、居心地の良さばかりでなく、やはり料理の味そのもの。
料理長を務める竹熊健策氏は、銀座の高級中華出身の確かな腕で、赤坂で働くビジネスパーソンの食欲を満たす。

一番人気は中国の赤酢を利かせた「酸辣湯麺」。
鶏肉、しいたけ、竹の子、ロースハム、豆腐、溶き卵など、具材もどっさり入って食べ応えがあり、具材の旨味と赤酢のまろやかな酸味がトロみのあるスープの中で溶け合う。
仕上げに、たっぷりかけ回した自家製ラー油の辛みが加わり、箸を休める暇を与えない。

3種類のラー油で深みを出した「担々麺」も名物だ。
刺激は十分だが、しかし辛すぎない、その中道を行くバランス感覚がお見事。
卵を多めに使用したコシの強いちぢれ麺にスープが絡み、口の中で辛さとゴマのクリーミさがマッチする。
自家製ラー油と数種の豆板醤を配合した「鉄鍋麻婆豆腐」も、旨辛な逸品だ。

ここまで辛いもののオンパレードで筆を進めてきたが、竹熊氏の真骨頂といえば、長年培った上海料理がベースのオリジナル料理。
塩、胡椒のみのシンプルな調理で食材の味を活かした海鮮料理、甘辛く濃厚な味付けの煮込み料理も絶品だ。
しかも味は一流だが価格は良心的とあってリピーターが後を絶たない。
お伝えいただければ幸いです。